あっという間にまたtoussaintのバカンスがやって来ました。
妹がパリに遊びに来まして、5年ぶりにドビュッシーの家を見学しました。あの時は移住するとは想像していませんでしたが、パリに来て3年以上経ちました。 沢山の日本の方に支えられて今があるなと思います。
サンジェルマン=アンレーも相変わらず素敵な所で、ドビュッシーの写真や大事にしていた絵や置物、初版の楽譜など飾ってありました。
そして今年度はついにウィーンフィルを聴きました。何とヨハン・シュトラウスⅡのワルツ「春の声」を弾いてくれました!
昨日はゲヴァントハウスオーケストラのベートーヴェンを聴きまして、やはり本場の音と言うか、日本で聴いたベートーヴェンとは全く違う印象で驚きました。
男性的ですが、やたら力強いのではなく情に熱い男性という印象でした。人間的で、哀しさや苦しさを感じながら音楽が進んで行く。 ベートーヴェンは楽譜の指示も細かいので、情に流されて雰囲気で纏めるというよりも、きちんと指示を守る事が前提となります。
今回三重協奏交響曲を演奏したのは、レオニダス・カヴァコス、ゴーティエ・カプソン、キリル・ゲルシュタインでした。
西洋の男性があんなに力一杯弾いていて、力強いのにどこか優しさも感じられる、真面目で筋の通った演奏でした。 ベートーヴェンは女性が弾いても男性的でないといけません。 これがベートーヴェンという物だったのか。と衝撃を受けながらも、きちんと理解する為に交響曲や室内楽も沢山聴きたいです。
後半のプログラムはシューベルトの交響曲でした。 旋律が美しく、何も身構える事なく聴いているだけで楽しくなり、身体が横に揺れているお客さんが沢山いました。
ヨーロッパのコンサートは幸せな雰囲気が漂っています。 やはり、音楽は人生を豊かにするなと思うこの頃です。