Royal Concertgebouw

勉強会まであと少しとなりました。

今日は人生初めてロイヤルコンセルトヘボウ管を聴き、感激のあまり興奮気味です。 忘れないうちに感想を書こうと思います。

ロイヤルコンセルトヘボウ管はアムステルダムが本拠地で、ベルリンフィルやウィーンフィルと並び世界3大オケと言われています。 指揮はイタリア人のダニエレ・ガッティが2016年から常任指揮者を務めています。 今日は良い席に座ったせいか、指揮をする様子が臨場感溢れる感じで伝わってきました。このホールは客席が舞台を取り囲むような設計になっている為、場所に寄ってはまるで自分が舞台に溶け込んでいるような感覚になれます。

ダニエレ・ガッティは舞台の上でかなりの存在感を発揮していました。決してテンポが速い訳ではなく、うっとりしたり、びっくりしたり、弦楽器を弾く真似をしたり、まるで少年のように目を輝かせ、楽しそうな指揮でした。 指揮の仕方が重いような表現の時もありましたが、重いのではなくきちんとしたテンポの中で歌い上げるという感じでしょうか。 歌い方はイタリア人ならではなのかも知れないです。 そしてコンセルトヘボウ管はロイヤルと言うだけあって、何て上質な気品溢れる音を出すんだろう!しかも、オケの音色やタイミングが細かいリズムまでぴったり揃っています。

ピアノはダニール・トリフォノフのプロコフィエフ3番でした。このプロコフィエフの協奏曲はかなり有名な曲で、学生の時に試験で弾いてる人も居ましたし、何度も聴いて聴き飽きたと思っていたのですが、今日は出だしから新鮮でした。まずトリフォノフが出てきたところから驚きました。

少年のように、早くピアノが弾きたい!という感じで走って出てきたのです!そして走って出てきた割には、テンポはそんなに速くはなく、凄くワクワクするような楽しそうな音を出したのです。 感情が先走るのかと思いきや、非常に厳格な枠の中で作品の良さを引き出している感じです。そして、リズムが凄く軽やかです。この曲ってこんなにワクワクする曲だったのかと、そして最後は爆発する曲かと思っていましたが、気持ちが作品の枠から溢れ出る事が無くリズム感から誘導される感じでした。最後までリズムが曲をコントロールしていました。

演奏を言葉で表わすのは難しいですが、確実に言える事は、ダニエレ・ガッティもトリフォノフも、何て楽しそうに演奏するんだろう!

私もこんなに嬉しそうにピアノが弾きたい!