PHILHARMONIE DE PARIS

バカンスの間はROYANに居ました。 親戚が借りた別荘のプールにお邪魔したり、ビーチに行ったり何をするでもなく過ごしていました。早くパリに行って何かしたい。と思ってもコンサートやオペラもバカンス中はお休みです。

まだこの休みが長いという感覚に慣れない自分が居ます。 9月になり少しずつオペラやコンサートも始まりました。そんな中、先日フィルハーモニードゥパリへ行きました。

独特の近代的な建物に圧倒されます。

こちらのホールでは、一流のオーケストラや世界の名ただる演奏家が連日コンサートをしています。確かシーズン前の5月頃2016〜17年分を一気に販売しますので、行きたいと思った頃にはもうチケットがないという事態です。

今回もほぼ満員の中、バレンボイム指揮のシュターツカペレオーケストラを聴きました。 オーケストラを聴くのはやはりいいですね。オーケストラのダイナミックさを間近で感じられて、こういう音楽をピアノならどのように表現するだろう。と考えておりました。

曲目はモーツァルトのオーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽の為の協奏曲。ブルックナーの交響曲第7番でした。

私はパリに来てからピアノ以外のコンサートにも行くようになり、初めて生演奏で聴く曲が増えました。今までの人生は一体何だったんだろうというくらい、知らなかった曲に沢山触れています。 今回のプログラムも、日本ではあまり見掛けなかったプログラムでした。ブルックナーの7番は4楽章制の交響曲で、壮大な大作です。

因みにバレンボイムは4日間に渡りCYCLE MOZART-BRUCKNERというテーマでモーツァルトのピアノ協奏曲3曲とブルックナーの4〜7番までの指揮をしていて、私が行った日はシリーズの最終日でした。何てタフな人なんだろう。人間の技とは思えない。 演奏が終わるとスタンディングオベーションでいつまでも拍手が鳴り止まなかったです。

私もこの瞬間に居られて嬉しい気持ちと素晴らしい演奏に感動し、また何か自分がずっと音楽を続ける上での目標が見えた気がしました。