最近の出来事

毎日暑い日が続き、すっかり夏のパリです。

4ヶ月更新していませんでしたが、6月は1年の集大成に勉強会を行いました。 演奏の後はフランスらしくちょっとしたお茶の場を作ったりと、生徒さんが喜んでくれたのが何よりです。

フランスの方は何か自分の想いを主張しようというところが音楽にも表れていまして、演奏会などでも物怖じせずに、音楽を表現しようとするところが素晴らしいなと思います。 皆んな同じように教えているのに、全員違うというのがまた新たな発見でした。

演奏の事に頭が集中してしまい、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。こちらは生徒さんに頂いたお花です。

コンサートも相変わらず沢山行っています。 ポリーニやルガンスキー、シュターツカペレ・ドレスデン、ヘンデルのオペラも行きました。

ヘンデルは「アリオダンテ」を聴きました。 さすが、伴奏にチェンバロやバロック時代のホルン、リュートもありました。 ヴァイオリンはバロック・ヴァイオリンかも知れませんし、チェロに見える楽器もヴィオラダガンバかも知れません。見た目で全く分かりませんでした。

ヨーロッパに来て人生初めて、バロックのオペラを聴く事が出来ました。 アリオダンテは男性の王子なのに、なぜか男性の服装の女性が演じていて混乱しましたが、主人公アリオダンテはカストラートの為に、ポリネッソ(アリオダンテの地位を狙う公爵)は男性的な女性の為に書かれたそうです。

バロック・オペラも確かに物語があるのですが、ワーグナーやヴェルディのようにドラマの奥底を読み取るのではなく、その時その時の感情を音楽そのもので感じ取るというのがポイントです。登場人物にはそれぞれ聴かせどころとなるアリアがあります。

そのアリアがそれぞれ素敵で、バロック楽器の音も綺麗で感激しました。来年度も「アルシーナ」と「リナルド」を聴く事にしました。

バカンスの間はコンサートが無いので少し残念です。今やコンサートは想像力とやる気の源となっています。

このブログも、自分のペースですが書いて行きますので宜しくお願い致します。