パリではこの時期、色々なピアノのコンクールが行われて居ます。
子供のコンクールからソリストを目指す人のコンクールまで。先週生徒さんが参加したクロードカーンコンクールではÉlémentaire 2(11歳)の部でMention Très Bienを頂きました。
コンクールは独特の緊張感があり、知らない先生、他の出演者、行った事も弾いた事も無い会場のピアノで突然演奏しなくてはいけません。そこで力を発揮するのは並大抵ではありません。
コンクールへの参加は、結果を出すと言うよりも、普段とは違う先生に演奏を聴いて頂く事と人前で演奏するチャンスと考えると素晴らしい経験になると思います。
結果が自分の思い通りにならなくても、悔しい想いをするのでは無く、それはそれと割り切って色々な方に聴いて頂く事でレッスンで得られる何十倍もの勉強になると思います。
音楽をそれなりに完成させるのは時間が掛かりますので、1回のコンクールで自分の評価が決まる訳では無く続けて行く事が大事です。人の演奏を聴く事も大切です。
そして今年は2.3年に1回パリで開催されるロンティボー国際コンクールの時期でもありました。
完全に発表会の時期と重なって居ましたので、合間を縫って4人だけ聴く事が出来ました。有名な国際コンクールと言う独特の緊張感の中で、まず無事に弾ききるだけで素晴らしいと思います。
コンクールだと皆が一生懸命弾くので聴いて居る方も力が入ってしまいがちですが、超絶技巧の課題曲も音楽的に弾いて居る人は魅力を感じました。
それにしてもコンクール自体ハードなスケジュールで予選の4人しか聴いて居ませんので、次回は通して全員聴きたいです。
5月にはブリュッセルで王妃エリザベート国際音楽コンクールが開催されます。見に行くかは未定ですが、6月にはまた生徒さんのコンクール、7.8月はアカデミーがありますので、パリに住んで居る事を活用して音楽活動に励みます。